ぽっちゃり猫のボテッとしたお腹、おおきなおシリ、お饅頭のようなお顔が可愛すぎる
その見た目から
猫ちゃんの肥満が高いリスクだという事を
認識していない飼い主さんがたくさんいます。
残念ながら私もその一人でした。
でも、皆さんなんとなく
『肥満は万病の元』
という事は感じているはず。
しかし、肥満のリスクは
病気だけじゃないのです!
今回は病気以外に
どんなリスクが潜んでいるのか
解説していきますね。
病気以外のリスクとは
麻酔のリスク
健康的な人、健康的な猫ちゃんでも
麻酔にはリスクがあります。
勿論獣医さんはいつも
慎重に対応してくださるので安心です。
では、肥満の猫ちゃんはどうでしょうか?
麻酔には「ASA分類」という
動物の全身状態と麻酔のリスクを
合わせた評価分類があります。
クラス1~5まであり、
数字が大きいほど危険度が高くなります。
肥満の場合はクラス2、
重度の肥満の場合は、
なんとクラス4と下から2番目です。
ちなみにクラス5はひん死のレベルです。
肥満は理想体重の15~20%、
重度の肥満は30%以上となります。
例えば理想体重が5kgだった場合、
重度の肥満は6.5kgというわけです。
重度の肥満と聞くと
すごく太っているイメージですが
意外とそうでもないのです。
麻酔は脳に届くと
麻酔が効いている状態
になります。
しかし、麻酔薬は脂肪に
たくさん解ける性質を持っており
肥満の猫ちゃんの場合、肝心の脳まで
なかなか届きづらいそうです。
と、いう事は
通常の猫以上に麻酔の投与量が
多くなってしまうのです。
そして量が多ければ
当然麻酔が抜けるのに時間がかかります。
しかも脂肪に貯蔵された麻酔薬は
なかなか抜けないにくい為、
長時間麻酔の影響を受ける事になります。
それに身体が耐えきれなければ
麻酔から覚める事ができずにそのまま…
という可能性も。
肥満だったがゆえに
助かる命も助からないかもしれません。
手術のリスク
肥満の猫ちゃんは
手術のリスクもあがります。
ご想像の通り、
脂肪が邪魔してたくさん切らないと
患部に届かないからです。
そのため、
手術自体の難易度もあがり、
長時間かかる可能性も。
麻酔のリスクと合わせて
とても危険な状態だと思いませんか?
早期発見を見逃すリスク
猫ちゃんの突然の体調不良。
当然、動物病院へ行きますよね。
状態にもよりますが、
獣医さんが触診をしてくれます。
その時、
「あ、脂肪が邪魔で分からないな」
なんて言われてしまうかもしれません。
うちの猫は言われてしまいました。
結局触診では分かりづらいため
エコー検査をすることに。
エコー検査は横に寝かせたり
仰向けにしたりするので暴れる暴れる
それに血液検査。
前足から採血しようとして
「お肉で血管がわからないな…」
何度もチャレンジし、
最終的にもっと暴れる
後ろ足から取る事になりました。
相当ストレスだったのか
家に帰ってからは他の猫にあたるあたる。
幸い何事もなく良かったです。
しかし、ふと思いました。
もしも大きな病気が隠れていたとして
検査にあれだけ手こずってたら
早期発見できないかもしれない。
最悪、検査しても見つからずに
気付いた時にはもう手遅れかもしれません。
それに、あんだけ暴れて
相当ストレスをかけてしまった事も
可哀そうだったなと思います。
免疫力低下のリスク
ストレスのリスク
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